奇麗な黄緑色のこのヘビはエメラルドツリーボアだ。体色は黄緑で、白い横帯模様がある。黄緑色の体色は、エメラルドツリーボアが生息しているジャングルの中で保護色の役割をする。

 鳥類、爬虫類、小型の哺乳類などを食べ、他のボアの仲間と同様に毒はなく、獲物にまきついて絞め殺します。また、樹上性が強く、地上に降りることはまれで、捕食するときも樹上からぶら下がりながら獲物を捕獲する。

 オーストラリアなどに生息しているミドリニシキヘビに非常によく似ている。ミドリニシキヘビのピット器官が上顎の前方と下顎の後部にあるのに対し、エメラルドツリーボアは上顎の全体にピット器官があることで見分けられる。ピット器官は、赤外線を感知することのできる器官で、夜でも哺乳類などの恒温動物を探すことが出来る。夜行性のエメラルドツリーボアにとっては、夜に獲物を捕獲するために重要な役割を担っている。

 写真のように尾を枝に巻き付け、巻き付けた尾の上に頭をのせて休む姿をよく見ることが出来る。アマゾン川流域に生息し、一回に7~17頭の小ヘビを産む。