シカに近い偶蹄類に分類されています。現在は原始的なオカピとさらに進化したキリンの2種類がキリン科としてアフリカに分布しています。体の模様の形や四肢の斑紋の有無によってアミメキリンやマサイキリンなどの9亜種に分類されています。動物の中で一番背の高い動物で、特徴は頭までの高さが5~6mの背丈の約半分を占める長い首です。
また、キリンの角は独特の構造を持っていて、シカのように角が露出しているのではなく、ウシのように角がさやに覆われている訳でもなく、オス・メス共に角が皮膚に覆われています。主食は木の葉・小枝・若芽で約40cmの長い舌で枝を巻き寄せて二股になった犬歯でしごきとって食べます。
キリンは通年繁殖するので、オスはいつも発情中のメスを探し、交尾に成功するとメスは約15ヶ月の妊娠期間を経て1子を出産します。産まれた子供の頭までの高さは約1.8mあります。サバンナで1頭のオスと2〜3頭のメス、子供と群れを作って住んでいます。水は長い前足を広げて飲みます。
 
キリンは約時速50kmで走ることができます。キックする力が強く、ライオンなどに教われたときにキックで応戦することもあります。
キリンは、長い首の先に着いている頭に血液をあげるために非常に血圧が高い動物です。また、首の血管には血液の逆流を防ぐ為に弁が着いています。後頭部にはワンダーネットと呼ばれる小血管が密集した物があり、急激な血圧の変化から脳を守っています。
キリンが草を食べているところです。
キリンが糞をしています。丸いぽろぽろした糞が出ているのが見てとれます。